【第五十一話『密談』更新】
致しました。こんにちは陽雪です。そして更新の度に行っている報告や諸々は、以降ブログではなくこちらの方になります。ブログの方は削除予定。過去の記事についても、こちらに移動しています。
理由という理由は特にない(…)のですが、強いて言うのなら管理が面倒で、サイトの構築ファイルを延々こねくり回したあとにブログの記事を書く、となると、二つの作業完了の時間ラグが大きかったりそもそもブログの方を失念したりと面倒だなぁという思考に達したからでしょうか。
でもこっちもこっちで小説とは別な所弄らないとなので忘れる可能性も十分すぎるほどあるんですけどね。
そんなわけでまるっとそのまま引っ越してきましたこちらで、改めて更新報告。
宵月暁陽の第五十一話、副題は『密談』を更新しました。
あと既に公開しているいくつかに誤植等の修正も反映しています。
以下恒例の小噺。
【国王と神殿と大公と魔法院】
誤字修正、苦手です。見つかりません。ファイルを一から見直して、タグの抜けを確認して、ページで反映されているかを確認して、見つけたら直して……と、その作業自体も苦手なのですが。嫌なら丁寧に書けという話なのですが、勢いに乗っている時に誤字脱字を出してもそのままスルーしてしまうという……。言いつつ、今回は久しぶりに諸々書こうかと思います。前々からやっていたこれも、作中には出てくる余裕のない設定群ですが、なんでこんなとこまでこまっかく考えてるんだろうと我に返る時もしばしば。やってる時は楽しいんですけどね。
そんなわけで、五十一話。国王と神殿と大公と魔法院です。
まずはキレナシシャス国王。今上は女性、女王です。名前は実は第一断章の『序章一』に既に出ていたりしました。スィナル・オヴィ・コルオディスィシル=キレナシシャス、玉座に昇って七年、大陸唯一の永世中立を守り継いだ女王です。
キレナシシャスの王族は代々男系主流ですが、前王に息子がなく、他の王位継承権を持つ人物を全て抑え、崩御から丸一年を置いてスィナルが即位しました。前王の崩御が突然で、遺言も十分でなかった為に、即位までには散々荒れに荒れたとか。その間の執政も実質スィナルが最終的な判断を下していたため、即位してからの問題は特に起こっていません。
即位してから七年、今年で八年目。年齢は二十八。二十歳と同時の即位でした。
次に神殿。前回の更新(2013/1/12)の後、拍手コメントに質問を頂いていました。その返答も兼ねて。
この国どころか、この世界には宗教というものが存在しません。今の現実で言うような信仰という概念もありません、というのは、作中でも何度か出てきた事でもあります。これは、『神という存在が居るという事が確実に分かっている』状態で、且つ『その神に対して人間が何をしようと、神は人間には何もしてくれない』という事が分かっているからです。むしろ精霊の方が人間に力を貸してくれる事が多い。
じゃあなんで神殿なんて物があって神官がいて神官は法力なんてものが使えるのかというと、神様が居ないと自然が成り立たないからです。自然や気候を操ってそれを維持している事に感謝する為に作られたのが神殿で、その神殿を管理する為に集まったのが神官で、ある種の修行を詰んで小さな奇跡を起こせる力を得た時に、それを法力と呼んでいます。
魔法とは違うのか、といえば明らかに違います。そして原理が解明されていません。できる事と言えば、切り花の保ちを良くするだったり、死んだ土壌の世話をする事で本来ならばあり得ない速度で土を回復させる事だったり、時間がかかるものや、起こってからそうだと判明するものが殆どです。純粋な心が重要だとか、神官としての修行をきちんとこなしている証拠だとか言われていますが、全て根拠の無い仮説です。
大公というのはその神殿のトップ。管理人というか領主というか。大公位は、キレナシシャスでは世襲ではなく任命です。唯一任命が許されるのは命色が『紫銀』の人間だけ。現在はフェルが大公の任命を受け、その位に就いています。紫銀が居ない時代は神官長がその代理。
大公が行うのは、神殿が主として行う祭事の取り仕切りや各神殿の管理、神殿の土地の管理、神官の管理と教育の管理です。神殿は神に対する感謝の場ですが、学校に通う余裕の無い子供達の教育の場でもあります。キレナシシャスは幼年学校(三年間の基本的な読み書きや計算、伝承などを教える学校)自体は無償ですが、そこに通う事もできない場合は暇を見つけて神殿に通います。
土地の管理等はそのまま。神殿の維持費や修繕費は町や街、村ごとに寄付の形で賄われますが、それでも難しい場合には大公が指示する形になります。
言っても、それほど仕事量が多いわけでもないので、王宮に居なくても大丈夫な場合も多く。フェルは現在協会に居ながら、時間を見つけてそちらの仕事を片付けているようなそんな感じです。
以上にて。最近はいろいろと個人的に楽しい状況が続いていて、キーボードの前に正座し続ける作業が楽しい次第です。
今回はここまで。四月へ続く。
陽雪でした。