作者注*ここは完全お遊びな場所なので、本編の空気を壊したくない方などは完全スルーの方向でお願いします。
紫銀→フェル、緑紅→フィレンス、青翠→クロウィル、黄金→ヴァルディアで、ちょっとした裏話やゆるーい次回予告(なのか?)をお楽しみ下さい。




『宵月暁陽、第一断章終了』

紫銀:……と、いうことで。第一断章終了です! ここまでお付き合い頂き読者の皆様には本当にありがとうございました!
緑紅:途中のぐだぐだや終盤のやっつけ展開にめげずにここまで読んでくれてありがとう。作者にかわって御礼を。
青翠:そして当然のように第二断章に続くわけなんだがな。
黄金:続くのか?
紫銀:続くらしいですね。第二断章の副題は『refioces(明瞭に)』。ちなみに第一断章の副題は『ovvin(夜明け)』だったそうです。
青翠:そんなのがあったんだな。
緑紅:発表する場が無くって放置してたんだってさ。今度は明記するって。
黄金:それにしても『夜明け』か……明けているのかいないのか、微妙な所だな。
紫銀:明るくなってるのは間違いないと思いますけど。それでいいんじゃないですか? 完全にそうである必要も無いと思いますし、夜明けなんてどの瞬間とったって夜明けなわけですし。
黄金:まあそうだがな。それにしても……長かったな。
緑紅:異様に長かったね。
青翠:何たって、たった四日間の事を一年間やり続けたんだからな。そりゃ長い。
紫銀:……四日!?
青翠:あれ、気付いてなかったのか? 第一断章の時間経過、四日間だぞ。
黄金:正確には三日間だ。拝樹の最終試験は昼にやったからな、二十五話のラストも昼だ。たった三日間、一週間の半分以下。なのに二十五話と一年間を費やし……一体何をしているのやら。
青翠:時間が経ったって言っても数時間とかだしな、本編の中だと。
緑紅:まあ、確かに場面転換した時とか、ほとんど同じ時間枠だったけど……三日か。
紫銀:異様に長い三日でしたね……まあ、日数とか、あんまり関係ないかもしれませんけど、これって過労死してもおかしくないですよね。
緑紅:どうだかねぇ……。私、ちゃんと休養が取れてたら長官と引き分けくらいにはなったと思う。
黄金:ああ、それは没になったネタだな。
緑紅:ええ!? 何で!?
黄金:事件の首謀者とあったあとからそれほど時間は経っていないため長官と平等に渡り合うには疲労している、長官は魔法を使うがフィレンスは使わない、剣士と騎士なら剣士が卑怯な手を使う、という主に三つの理由からだそうだ。この小説、勝負の勝ち負け判定は異様に厳しいからな。
紫銀:……ということは、それらの要素が無ければ引き分けにはなるってことですよフィレンス。良かったですね。
緑紅:どこが……? ちょっとどころでなく自尊心が瓦解しそうだったのに……。
紫銀:大丈夫ですよ、ヴァルディア様だって正規の剣士じゃないですし、というか長官、魔法使いですよね、分類としては。
黄金:ああ、一応はな。蒼樹に入った時は黒服だった。……そういえば、私が剣と魔法を何故使えるのか、その説明もしていないな。
緑紅:ああ、そういえば。気になってたんだけど聞きそびれちゃったんだよね。
黄金:お前は気付いていると思ったが……私は剣は使えない。
青翠:……は?
黄金:聞こえなかったか? 私は剣は使えないんだ、使えるのは魔法で創り出し具現化させた剣……だから、フィレンスが剣を片方手放した時もそれは使わなかった。あの剣は魔法を使うには最上、剣としても良い物なんだがな。フェルは気付いていただろう。
紫銀:あ、はい。長官、魔法を使う時も剣を『鍵』として使ってたのを見て、ああ、じゃああれは私の杖と一緒なんだな、と。私のも魔力を具現化させた物ですから、現実の物を殴ったりはできますし、そうすると魔法使いでも満足に剣が使える、というより使えているように見えるんですよね。要は魔法と一緒ですから体力があればいいわけで。
黄金:普通の剣より自分のこの剣を使っている方が扱いやすいからな。言ってしまえば私は魔法しか使っていないわけだが。
緑紅:……フェル、それもっと早くに教えて欲しかったな……
紫銀:え、だって教えた所でフィレンスに勝算ありませんでしたし、だったら剣だと思って本気でかかった方が良いだろうと思って。
青翠:……魔法使いって時に毒舌だよな……
紫銀:え?
青翠:しかもフェルの場合純粋にそれやってくれるからな……大丈夫か? フィレンス。
緑紅:……まあ、慣れてるから。
黄金:それが種明かしだ。まあ、長剣くらいなら護衛師団には負けないがな。
青翠:使えないんじゃなかったのか?
黄金:魔法に比べれば、だ。
青翠:…………。
紫銀:……うわーなんかちょっとイラッときました。
緑紅:いや、うん、右に同じ。じゃあ何でその時に私の剣使わなかったの?
黄金:実戦でいきなり初めて使う武器で戦う奴があるか、という話だ。お前を挑発した方が面白そうだったしな。
緑紅:……確かに挑発されましたとも。性格悪いなぁ、全く……
黄金:何を今更。協会の長官は総じてそういうものだ。紫樹の長官の方が恐ろしいからな。
紫銀:そうですか? 私お会いした事ありますけど……
黄金:あの人は、どんな禁忌魔法でもかなわないほどの威力を誇る低位魔法を使う。
紫銀:……はい?
黄金:低位魔法は魔力効率、展開速度ともに全ての魔法の中でも総じて高いからな、連発するのには最適だと言うので、研究を続けていたらいつの間にかそうなっていたらしい。
青翠:どうなったらそうなるんだ……もしかして他の長官もそんななのか?
黄金:ああ、似たり寄ったりだな。白樹の長官は騎士だが、敵に回さない方が良い。剣を持たせると人格が変わるからな。
緑紅:ねえフェル……何で四協会の長官ってこんなに曲者ぞろいなんだと思う?
紫銀:私に聞かないで下さいよそんな答えがあるとも知れない事を。
黄金:四協会長官についても今度また何かあるだろう。
青翠:気になるような知りたくないような……それこそ、今ここにいる面子で普通なのっていないんじゃないか?
紫銀:え、クロウィルって普通じゃないんですか?
青翠:……そうか、俺ってそういう認識か。
緑紅:……えーと、ここでフォローするのは私の役目なのかな……。クロウィル、今度それに関する話が入るらしいから、頑張れ。
青翠:……おうよ。
紫銀:あ、え?
青翠:また今度な、その話は。
緑紅:もうそろそろ時間だし。
紫銀:そうですね。あ、そうそう、第二断章では重要な新キャラが多数登場するようです、(台本をめくり)……って、これって……
緑紅:う、うわ……できれば出てきて欲しくないなこの人たち……
青翠:右に同じく……
黄金:……私の被害は少なくて済みそうだから良いが、励めよ、フェル。
紫銀:が、頑張ります。ともかく、第一断章にお付き合い頂きありがとうございました。第二断章でお会いしましょう。それでは。


__蒼樹、談話室にて__








作者あとがき↓
 ここまでお読み頂き、ありがとうございました。第一断章、全二十五話、約一年をかけてやっと終了いたしました。
 昨年の一月に書きはじめてから、第一断章の最後の場面まで構成は出来上がっていて、最初は十五話程度で終わらせる予定が、あれよあれよと言う間に文量が増し、二十五話に収めるのも難しくなるほど……途中モチベーションの上下もありましたが、それでもここまで楽しく書けたのも、読者の皆様のおかげだと思っています。本当にありがとうございました。
 そして、まだまだ終わりません。一区切りついた所ですが、まだ一区切りです。第一断章で判明した事はまだ氷山の一角にも足りません。第一断章が序章であり、第二断章からが本当の本編の始まりです。
 ……なんて書いてますが、今第一断章を書き切って、内心「終わったー! やっと終わったー色々な意味で! もういい!」と思っております。本当に終わった、色々な意味で。脳みそがはち切れて爆発しそうです。何でフィレンスがあんなに目立って途中フェルが空気になったのかとか、もう原因とか考えたくないです。や、原因はもう分かってるんですけど、もう何も考えたくないと言うか。(でもクロウィルが空気になるのは別に良いと考えてしまう私。)
 やり残した事もたくさんあります。オーレンや洞窟や夢の事……意味の無い事は全部省いて二十五話、やりたい事を全部詰め込んだら多分倍くらいにはなるだろうと思ってのこの長さ。半端になってしまった分は全部第二断章に持っていく気概で、これからも頑張ります。
 ……そうそう、気になった方がいないとも限らないですが……何故『断章』なのか、それもそろそろ分かってくるかも、です。
 第二断章は、ようやくフェルが黒服としての任務に挑み、予期せぬ事態に……と言うのを予定しています。これからも読者の皆様に楽しんで読んでいただけるよう、努力していきたいと思います。作者の遅筆が原因で更新が滞ったりもしますが、気長にお付き合い頂ければ光栄です。
 それでは、第二断章で。




2014/09/16 修正版更新後↓
 今思うと、随分と楽しんで書いていたのだな、と、そう思います。
 雪見奏です。第一断章全話に及んで、誤字脱字やら不足部分の加筆など、色々に手を加えて差し替えを行いました。
 長……長かった……。

 第一断章の更新を終え、第二断章の更新を始め、現在既に七十話近くを連載している事になります。第二に入ってから随分と長い間、第一には触れて来なかったのですが、今回修正という形で改めて自分が過去書いて来たものを見て、懐かしいような、恥ずかしいような。それでも色々な発見もあり、嬉しいような。

 修正と言っても、シナリオには変わりはありません。大きな流れも変わっていませんから、どこをどう修正したのか、という部分がほとんどやも分かりませんが、改めて眼を通して頂くと、ちょっと親切になったり、明確になったりした部分に気付いて頂けるかな? と思います。
 最初は本当に誤字脱字の修正だけを、と、思っていたのですが、作業の為にデータを開いて、誤字を洗い出す為に読み直して……と、しているうちに、どうしてもやりたくなってしまったのでした。結果色んなところに手を加えて、終わったものがこちらです。
 ……正直全てを修正出来ている気はしないのですが。まだどこかに隠れていそうで、うう。タグも今回入れ直しを行ったので、もしかしたらそれでまた何かミスがあるのかも分かりませんが、適宜修正を、……していけたらいいなあ。

 ブラッシュアップ、と、思って頂ければ。これはお知らせ記事にも書いた事なのですが。
 比べると、ちょっときりっとしたかな、と、思いつつ。あまり長くもアレなのでこの辺りで。またこれからも第二断章で宜しくお願い致します。



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