何年かかったのだろう、と思ってアーカイブを見直したり、いろいろな記録を漁ってみたりもしてみたのですが、2013/03/12に五十一話を更新してるのが最古でした。二十六話を更新したの本当にいつの話なんだろう……ファイルを作った日付は2012/05/10でしたが、たぶんそのくらいなのでしょう。
 サイトを始めたのが2009年。書き直しなんかをしながら、2010年くらいに今の第一を書き始めて(2014年に改稿)、2012年頃に第一が終わっているはずなので、第二断章はたぶん三年くらい書いていました。
 ここまで皆様お付き合いいただき有難うございます、雪見奏でございます。振り返ると長い時間ですが、それよりもここまでかさんだ話数がこわい。宵月暁陽を書き始めた当初には、自分はたぶん三桁の話数も書かないで飽きるんだろうな、と思っていました。
 そんな感じで、作者あとがきでございます。あとがきと言いつつ、何を書こうかと思っても何も浮かばない。

 第一断章の終わりがああで、第二断章の開始は、とりあえず起承転結に基づいて『承ける』事を主軸にしよう、と思っていたのですが、承けるどころか起こるわ起こるわで非常に楽しかった覚えがあります。途中で何度か吐きそうになったのもご愛嬌で……(三十四話あたりとか六十話あたりとか九十話あたりとかを見ながら)。三十話ごとに大きな壁が来ているんでしょうかこのシリーズは。
 ともあれ、第一に比べて第二は出番がある人々も増え、影が薄くなった人も多く、いろんな話がぐちゃっとしてしまったのが心残りではありますが、タイムテーブルと戦いながら書くという稀有な経験ができたようにも思います。主に思いつきを優先してしまう自分の所為ではあるのですが、一話分遅らせただけで成立しなくなるイベントとか私はいつからキャラクタ攻略系のゲームを作るようになったのか……なんて思いながら書いてました。フラグ管理の難易度が鬼畜(※おにちく)です。おにちくしょうめ。流れて行ってしまったものも幾つかあったので、それらのすくい上げも隙を見てやっていけたらな、と思います。

 特に楽しかった話、というのがありまして、Tumblrでも書いたのですが、まず七十九話。理油は言わずもがなですが、やっぱり私はクロウィル書くのが好きらしいです。癪ですが。癪ですが! なんとなくクロウィルを云々するのはこう、こう。気分に壁が生まれます。
 特に好きな話、というものもありまして、そちらは六十一話。たぶん今のままだと説明しきれていないので、第二幕から振り返ってみると……な部分だとは思うのですが、全部わかっている作者目線からするとこの話を書いた過去の自分を全力で褒め続けたいくらいには好きな部分です。特に最終部。
 あんまり出番はないのですが、スフェリウスが好きです。七十六話でのあのやり取りの通り彼は生粋の、生まれながらの犯罪者なんですが、色んな取引の結果紫旗に人質として取られてる身分だったり、紫旗にかばわれてるのを良い事にやっぱり犯罪してたりとかするポジションなんですが、たぶん私がそういうキャラクタが好きなんでしょう、非常に書きやすい上に書いてて楽しい。ジルファも楽しい。スフェリウスが次期総帥である大陸随一の犯罪組織グラヴィエントの話もいつか書きたいですね!
 あと七十九話から八十話のあの二人も結構好きです。そういえばコート返してない、と気付いたが好機と思い至った結果なのですがフラグを立てまくるのは楽しいものですね。フィレンスさんだけが気付いてないのがポイント。
 他にもいろいろたくさんあるのですが、書こうと思うと一話にひとつずつくらい何かしらがあるので、ざっくりとした感じで。

 重ね重ね、ここまでお付き合い頂き有難うございました。続く第二幕もよろしくお付き合い頂けましたら幸いです。



 そういえばのはなし。隠しリンクは全部で五話分ありました。いつつ。本編には出てきていない人がいたり、いろんな人がいろんな事をこぼしていたり。
 あんまりしっかりは隠してはいないので、お探しの方はざっくりとお探し頂ければと思います。きっと見れば分かる形をしているので。もはや隠しているのか隠していないのかという疑問すら私自身ありますが『隠している』という事実が大事なのです。たぶん。




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