容姿
長い金色の髪は常に髪紐と花で飾り、訓練の時にはきっちりとした三つ編みに編んで揺らし、常に色違いの瞳を輝かせた少女。貴族の娘らしくドレスを身に纏う事が多かった。
紫旗師団に出入りするようになってからは、身につけるものは平民のそれとも変わらない服装に換えている。侍女や母からは、反対されているようだが。
金の使った装飾品を多く身に着けているが、いやらしさや仰々しさは感じられない。耳飾りはまだ無いが、腕輪や首飾りは多く、本人もその装いが好みらしく、服装は換えてもそれは残ったまま。だが一番好きなのは髪結いらしく、時折女性団員達の暇を見つけては髪を結ってもらっている。
詳細
東の公爵家、アイラーンの第三子であり長女。普段は緋樹の街にも近いアイラーンの城で暮らしているが、長男であるリアファイドが紫樹の学院に進んでからというもの、理由をつけては王都の邸宅に入り浸っている。それ以上北へは、中々行く理由も見つからない様子だが。
アイラーン公爵の口添えによって紫旗師団への出入りが許されている身。兄二人の影響か、剣や魔法に対する興味が強く、やはり団員の暇な時間に、という制限付きでしばらく団の本部に通っていたが、行き来が面倒と言い切って本部に部屋をもらって住み込んでいる。そうしている間はクロウィルと同じように、雑用を任されることと引き換えの訓練という形に収まった。その為か料理の腕が驚くべき勢いで上がっている、と、女性団員達はこぼしている。
訓練は、今は剣のものが主となっている。アイラーンの血筋がそうさせるのか、魔法に対しての適性が常人のそれより低く、紫旗師団の団員でもある次兄フェスティのようにはいかない、とは、本人も理解しているらしい。