赤白
 Clt.011

 フェリスティエ・フィヴィア・ヴァス=アイラーン

"Rfellis-tyeer-Fivhia-Vas=Oullixiin" 
 
命色
赤白
季節
性別
年齢
20
種族
ヒト/フィラム
属性
職業
紫旗師団所属魔導師
愛称
フェスティ
所属
国王直属紫旗師団
所属
――
階梯/階級
キレナシシャス式魔導師階級十二法師
称号
フィヴィア(アイラーン)伯ヴァス
 
容姿

 好青年、という名の通り。
 魔法使いらしくなく、どちらかといえば騎士の雰囲気を持つ青年。白い髪は全体を短めに整えて、いつでも切れるようにと襟足にだけ長く伸ばして残してある。小さな飾り髪留めが垣間見えるように括って長い尻尾のように揺らしたそれは、主には妹の遊び道具として活用されている。

 紫旗の制服は全く崩さず、どのようにして氣質調整の苦労や宝珠を隠しているのかが全く不明。また休暇中も、伯としての仕事や王宮への登城など公的な仕事の場面を除いて絶対に団支給の簡略衣を崩しもせず、規律や規則に対しては正直であり忠実。良くも悪くも正直者であり、嘘がつけないわけではないが、言葉に苦慮する場面も度々見かけられる。

詳細

 紫旗の第一部隊に所属する魔導師。副団長が全く魔導師に見えない魔導師なのに対して、フェリスティエは「騎士にしか見えない魔導師」。立ち居振る舞いや誰に対しても丁寧な調子を崩さない様子、年下の子供に対しても邪険にしたりせず、所作や礼儀に対する意識が高いこともあり、騎士ではない、と気付かれるのが、帯剣していないと気付かれる、あるいは自分から言うかの二つしか無く、正直なところでこれはこれで面倒だな、と副団長を見ながら思っている若年の魔導師。ユゼのように諦めきれていないので所々で魔導師であるということに執着を見せるのだが、そういったところを見せてしまうのも尚更魔導師らしくないため顔に出たり言ったりするのは抑えようとしている模様。
 紫旗に入団した理由は勉強のため。勉強のために紫旗に入ると決め、その通りに入団を果たしたうちの一人。勉強目的にという新人は、貴族の家の出身には多く、その大多数に違わず入団時から退団の時期は決めており、その計画通りに六二七〇年の年末に退団予定だった。とはいえ紫旗に入団できるだけの覚悟があってのものである。
 第一部隊の隊長であるクォルシェイズからは、実力はそこそこ、指揮に関しては下手なことはしない、という評価を受けている。秀才ではあるが紫旗の中では埋もれてしまうのが現実である。

 アイラーン公爵家の次男だが、年齢は兄妹の中で一番上。アイラーン当主オルヴィエスが現夫人クライシェとの再婚を果たした時の夫人の連れ子であり、アイラーンの血は持たないため継承爵位は下級伯ヴァス(当主家直轄地に領地を持たない伯爵)であり、妹であるラシエナが将来持つであろう継承伯爵位よりも下の身分となる。
 本人はそれに対して思うところはないらしく、十八で夫人を迎えて既に二児の父である。退団後はアイラーンの紅軍の参謀指揮として大将軍である当主を支える副官の席が用意されている。進む道があるのは良いのだがより一層魔導師らしくなくなるのだな、というのが最大の悩み。

 なお休暇中も公的な場面を除いて常に紫旗の制服か簡略衣を崩さないため、たまにアイラーンのフェリスティエだとしらない紅軍の何某に嘲られたりもしているが、後日の公的な場で確実にお礼参りを済ませる、ということも徹底しており、夫人にして「そういうところは魔導師っぽい」と言わしめる。それでも「ぽい」止まりなのか、とは本人の困惑を強くしている。結構頑張ってやっていた様子である。

 
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