容姿
白い髪の一房、染めたわけでもなく、こめかみよりも後ろのそこだけが深紅に染まった髪を適当に首の後ろに括り、どこか頼りないような、気の抜けたような柔らかい黄色の瞳でいつも周りを見渡している。
見つける事の上手な視線の配り方、立ち位置を探して、いつもそこに居る。負担でない重さのある空気を作り出す。所作は少し大仰で、だが鬱陶しくは感じない。
歳の割には若く見え、若く見える割には軽率さとは程遠い印象を受ける。行動は素早いが、決して軽いから故の素早さではない、そんな雰囲気を常に纏う。
詳細
フェルとは同期の、蒼樹協会に所属する新人騎士。協会以前は若くして国王軍、西の侯爵であるエジャルエーレ侯の軍の師団長を務めていた。平民の出でありながら貴族に取り立てられた事で、貴族出身の部下や他軍の貴族に君主が批難される後継を見ている事が出来なくなり、軍での務めを辞して協会を志した白服。
階梯は十一と、協会に入ったばかりの新人、対『異種』前線では経験不足が目立つ中でも十分に通用する実力の持ち主。そうと認識されてからというもの任務では酷使され、多少後悔しているらしい。
趣味は草木の世話。実家は南方にあり、広大な土地で牧畜を営む農家。騎士を退いたあとは家を継ぐ事になるんだろうなぁとぼんやり考えている。
馬の世話が得意で、良く馬房に入り浸って面倒を見ている。