青翠
 Clt.002

 クロウィル・ラウラス=フィオン

"Kiyywil-Riauarx=Fiftten" 
 
命色
青翠(青髪翠瞳)
季節
秋耕
性別
年齢
19
種族
コウハ
属性
土/水
職業
紫旗師団第二部隊所属騎士
愛称
クロウィル/クロ
所属
国王直属紫旗師団
所属
蒼樹協会
階梯/階級
キレナシシャス式騎士階梯十階梯
称号
騎士称号ラウラス
 
容姿

 大地に親しく鋼や鉱石、鉱物に慣れ親しんだ種族であるコウハにしては珍しい、深い海の色である水の青髪と、土とは離れた風の翠を瞳に持つ。騎士でも髪を短くする事は好まれない中で、肩に付くか付かないか、と珍しいほどに短いままで保っている。長髪は好まないからと、適当に伸びたところで適当に切り、を繰り返している。

 協会に所属するには若く、長身は既に周囲の年上の男性達をも越し始めている。女性からしてみれば見上げるほどで、年下の女性となれば目線を合わせるのにも苦労する。だが威圧らしい威圧は持たず、かといってなよなよとしたところがあるでもない。痩せているわけでは無いが細身に見え、鍛えられしっかりと作りこまれた体つきをしているものの一見してはただの好青年である。本人は制服を着ていなければ騎士に見えない、という部分で多少思うところはあるらしいが、制服でなく普段着であってもしっかりとした装いをしている事が多く、本人が思うような認識のされ方をする事はあまりない。

 騎士という事もあってか、装飾品を身に着ける事は少ない。右耳に青玉の雫の形のピアス、左耳には同じ形の紅玉のものをつけ、普段着であれば左耳にはそれに加えて紅の組紐が長く垂らされるが、これはコウハの未婚男性が身に着けるもの。本来であれば髪を纏めるものだが、くくれるほどの長さが無い為に金具をつけてピアスと同じようにしている。
 紫旗師団の第二部隊に所属する証である鈴蘭の首飾りは、白服の装いをしている時であろうと普段着の場合であろうと常に首に掛け、離さない。

詳細

 元々は紫旗師団の第二部隊に所属していたが、後に蒼樹協会へ出向という名目で送り出され掛け持ちをしている、若手の騎士の中では有数の実力を持つ騎士、と評される人物。本人は頑なに否定を繰り返しているが、結果が語ってしまっている為その言が採られる事は無い。

 あまり物怖じのしない、はっきりとしていてとっつきやすい印象のある騎士。あまり物事に頓着しないのか、それとも別の理由があるからなのか、他人の事に深く干渉する事も無いが、一度知ってしまえば放っておけなくなるたちでもある。
 他人と打ち解けるのは早く、世話好きとフォロー体質が祟り、間の悪さも相まって苦労人気質。周囲に比べれば押しの弱い影響で主張が呑まれて通らない事も多く、思うように事が運べない事が大半だが、その反動かやけに思い切り良く強行する事もある。その主な被害者はフェルリナードとフィレンスとセオラスだが、抵抗するのはフェルリナード、真正面から受けて立つのがフィレンス、全てを諦めて過ぎ去っていくのを待つセオラスと、三者三様に対応はされている。
 それ以外では、一見して好青年、という印象と大きく差異はない。手先が器用で真面目であり、協会の工作室で白服仲間達と装備の開発を行っている事も。印象面が強いという事もあり、紫旗の任務中は品行方正を演じている事から、そういった場面に出くわした女性達からの人気は高い。特に年上の「お姉様方」に可愛がられている様子だが、本人は辟易としている。

 騎士としての階梯は十と、協会所属の前線要員にしては低い方だが、紫旗では『紫銀』の警護を担当する第二部隊の副隊長であり、階梯よりも実力で評価された騎士。また出自種族の恩恵により常人よりもはるかに膂力に優れており、扱う剣も通常の長剣と呼ばれる類ではなく、その馬場芋の大きさ・重さを持つ大剣。常人では持ち上げる事すら苦労するそれを、常人が長剣を扱うように振るう。逆に普通の長剣では剣の方が力に負けて折れてしまう始末で、おかげで鍛冶職人達からは目の敵にされているらしい。

 本人曰く好き嫌いはあまりなく、食べ物であれば出されたものは有難く頂く主義。あまりにもあまりなもの以外は、多少難があっても気にならないらしい。酒類はいくら飲んでも酔わない反面味が気に入らなければ進んで飲む事もしない。
 生家が金銀宝石類から装飾品を作る職人の家である影響か、余暇には工作室に通ったり、自室で彫刻をしている姿も時折見られる。肉体労働を主とする騎士にしては、座学と呼ばれるような勉学・学問に対しての苦手意識もほとんど無く、魔法知識を取り入れる事に抵抗も無い。
 ただし蛇だけは何が何でも駄目で、その姿を遠目に垣間見ただけでもその場から逃れようとして、目の前に突き出されでもしようものなら脱兎の如く逃げ走り去る。蛇ほどでは無いが、蜥蜴や亀も「雰囲気が似ている」から苦手な部類。おかげで爬虫類系に全く抵抗の無いフェルリナードとフィレンスによく悪戯されては疲労困憊に陥っている。

 
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