緑紅
 Clt.003

 フィレンス・シュオリナ・リジェル・ディア=アイラーン

"Flance-Cenllion-Rijj-Duhy=Oullixiin" 
 
命色
緑紅(金髪緑紅瞳)
季節
夏水
性別
年齢
19
種族
ヒト
属性
風/火/光
職業
紫旗師団第二部隊騎士長
愛称
フィレンス/エナ
所属
国王直属紫旗師団
所属
蒼樹協会
階梯/階級
キレナシシャス式騎士階梯十三階梯
称号
騎士称号シュオリス
 
容姿

 右の眼は火の中でも特に強い紅の色、対して左には風を強めた緑の瞳を持ち、琥珀を溶かし込んだような艶のある金の髪は梳かれて肩について少しの長さと、騎士であっても女性としては短く整えられている。右の紅瞳は禁忌の代償として視力を差し出している。

 騎士としては細身だが、女性らしい体付きをしている。背丈はそれほど高くも無く低くもない、並程度だが、周囲の女性騎士に比べれは低い方。だが埋もれて見えることはほとんど無く、常に背筋の伸びて存在感のある姿をしている。周囲の目を集める、というほどではないが、騎士であるという自負は崩していない。
 身体を隠してしまうようにクロークを羽織って髪を飾る髪紐も無い時には、一見しては「騎士」という印象が先行する。場合によっては男性に見間違えられることもあるが、本人としては微妙な心地になるらしい。

 表情がすんなりと浮き上がる風で、開けた印象を与えることが多いが、固く見せれば途端に壁ができて接しにくい印象に変わる。普段であれば快活に見える立ち居振る舞いと、毅然として揺るがない指揮官としてのそれを兼ね備え、入り混じった空気を持つ。

 女性にしては、騎士であってもそれにしては身に着ける装飾品は少ない。両耳に銀の小さなピアスを付けて、首には紫旗師団の団章である「龍泉」、第二部隊の隊章である「鈴蘭」の二つを提げている。腕輪や指輪の類は、制服であれば邪魔だからと排して、普段着の時であってもピアスが多少大きなものに換わる程度、貴族らしい装いもしなければ飾り立てもしない。

詳細

 蒼樹の所属者からはフィレンスと、紫旗やその周辺の人間からはラシエナ、と呼び名される女性騎士。「フィレンス・シュオリナ(Flance-Cenllion)」とは禁忌を越える際に、それを手引きした師が与えた名。本名は「ラシエナ・シュオリス(Lussiytte-Cellion)」であり、戸籍に登録されているフルネームは「ラシエナ・シュオリス・リジェル・ディア=アイラーン」。シュオリスとは騎士称号だが、禁忌名にあたる語の関係で音がシュオリナに変化しており、「フィレンスがラシエナである」「ラシエナは紫旗師団の部隊長である」という事を隠蔽するのに一役買っていた。

 クロウィルと同じように、元々は紫旗師団の第二部隊の隊長として紫旗に所属していたが、クロウィルとは違い『紫銀』が協会に所属する事を望んでいる事を受け、蒼樹協会に出向という形で所属することになった。
 現在紫旗に所属する若年の騎士の中でほぼ最高位の実力を持ち、上には第八部隊のユールくらいしかいない、と言われている。紫旗全体で見ればまだ若すぎるが故の未熟さが残るが、それを差し引けば相応の実力を持つと評される。

 しかし「フィレンス」は騎士に課せられた禁忌を破った女騎士と知られ、その名で協会の白服として行動していた為、禁忌を超えた直後に蒼樹に入ってからの三年間は消極的な迫害に似た扱いを受けていた。
 口下手に陥るところがあってか、個人同時での関わり合いとなると途端に引け腰になる。諦めるのが上手い所為もあって、その結果として自分の首を絞めていることもあるが、それについての不器用さも自覚して諦めているらしく見える。慣れた人を相手にすれば砕けて人懐こい面も見せるが、そういったところが蒼樹で見えるようになったのは最近の事でしか無い為に、主に白服達には戸惑いを振り撒いているだけになってしまっている。

 生家は東の公爵家、騎士の名門のアイラーン。現当主の三番目の子であり長女であり、上に二人の兄と下に七人の弟がいたが、五男ルクト・七男ライシェの二人は緋樹を襲った『異種』の波によって死去している。

 紅茶が好きで、料理上手。暇があれば蒼樹の厨房を占拠して菓子作りをしていたり、そこに他の女性所属者を巻き込んでいることもある。裁縫や刺繍も得意で、文芸や芸術にもそれなりに通じているが、あまり表に出すことは無い。多読家であることは所属者達にも知れていて、出身や趣味や裁縫の手を見てどうして騎士になったんだと問われることも多くなった。

 
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