容姿
白い髪の一房、染めたわけでもなく、こめかみよりも後ろのそこだけが深紅に染まった髪を適当に首の後ろに括り、どこか頼りないような、気の抜けたような柔らかい黄色の瞳でいつも周りを見渡している。
見つける事の上手な視線の配り方、立ち位置を探して、いつもそこに居る。負担でない重さのある空気を作り出す事に長けたような、居るだけで場が落ち着くような空気を持つ。所作は少し大仰で、だが鬱陶しくは感じない。
歳の割には若く見え、若く見える割には軽率さとは程遠い印象を受ける。行動は素早いが、決して軽いから故の素早さではない、そんな雰囲気を常に纏う。
詳細
フェルリナードとは同期となる、協会での対『異種』戦闘の経験は浅いものの階梯相応の腕を持つ騎士。新人の肩書きは外れないものの、蒼樹に入って三年目になる黒服のサイラと行動を共にしており、任務の達成率も中々という評価を受けている。
ただ同期の中では二番目に正式所属になったものの、紫銀の所為なのか影の薄さを払拭できずにいる。
本格的に任務に関わるようになってまだそれほど経ってはいないが、使えると長官に判断されたのかわからないながらに単独任務にも早期から任されている。だがやはりまだ対人戦闘の方が手慣れているという印象は抜けず、本人もその部分で苦慮しているらしいが、常の平和そうな雰囲気の為かあまりそういった様子は見受けられない。
趣味は草木の世話。馬の世話が得意で良く馬房に入り浸っている所為で、最近では他の騎士達の馬にも懐かれているのが微妙な気分でいるらしい。