容姿
濃い蒼の髪は背の中程まで伸ばされ、跳ね気味に整えられている。明るい水色の眼には常に好奇心に親しいものを常に浮かべている。
年齢不詳。蒼樹に所属する年月からしてそれなりの年齢だろうとは想像は付くが、見た目にはさほどではない。長命種族か、あるいは容姿の変化しない種族というわけでもなく、どうしてその姿を保てているのかは同じ黒服達でさえも把握出来ていない。
黒いローブは細身に仕立てられ、魔導師らしく数々の飾り石や刺繍で飾られている。だが常にそれを常に着崩し、しっかりと着込んでいるところを見せないためにだらしないととられる事の方が多い。
それでも手の込んだ仕立てのローブも過剰には見せない空気を纏う。
詳細
蒼樹協会に所属する魔導師。非常に強力な魔法を操り、蒼樹の黒服の中でも最上位に並ぶ実力者。時に魔法院から直々に召集命令が掛かる程に前線に親しい、魔法の開発の場に詳しい人物。
の、はずなのだが、一見どころかよく見知った間柄だからこそなのか、それらしい威厳は欠片も見出されない。魔法に傾倒しているのは確からしく、自身の交友関係すら自身の魔法に利があるか損になるかで決めている節さえある。
知らないものを見かけると必ず手を出し、談話室の隣室の給湯室に常備される砂糖の半分は彼が消費していると評される甘党で、更には他人の魔法に遠慮も容赦もなく触れてちょっかいをかけてくるため、潔癖な魔法使いには蛇蝎の如く嫌われる。
本人は「全く気にしてない」らしいが、当人の周囲の魔法使いからは「気にしてほしい」一面でもある。
相方はクロウィルだが、どう足掻いても相方からは嫌われている。クロウィル曰く「容赦も遠慮もなく踏み込んでくる」からだそうだが、セオラスについて知る人ほどそれを宥める事もできずにいる。