緑赤
 Clt.012

 ディエリス・トルカスィル=ヒュネーレイ=ヴァレン

"Dierias-Tulcasl=Hustt-Lainnye=Viallen" 
 
命色
緑赤(赤髪緑瞳)
季節
性別
年齢
36
種族
ヒュネーレイ
属性
木/火
職業
協会所属白冠騎士
愛称
ディエリス
所属
蒼樹協会
所属
――
階梯/階級
キレナシシャス式騎士階梯十二階梯
称号
騎士称号トルカスィル
 
容姿

 赤い髪を纏めて編み、背に流した白い一人。騎士にしては細身だが、力の強弱よりも瞬発力と手数の多さを重視する戦闘方式には適しているらしい。とは言っても膂力に劣るわけでもない。

 種族特性は赤狼。ヒュネーレイに独特な狼の耳と尾を持ち、虎の姿をした随従騎獣を常に傍に従えている。首には細い銀環を掛けており、一族の中で功績と認められた分だけ、宝石の嵌め込まれた羽根の形の装飾を垂らしている。騎獣の首にも同様の装飾が掛けられている。

 右耳にルビーの紅、左耳に月長石の白の、獣の耳に被せるような形の独自の耳飾りを付けている。それ以外の腕輪等は身に付けていない様子である。
 変化すれば巨大な狼の姿に戻る。真っ赤な毛並みは事あるごとに所属者達に整えられている為か常にふわふわと艶のある様子だが、本人は釈然としない様子で、人の形の時にきっちりと髪を結っているのはその所為かとも言われている。
 それについて、本人は沈黙を通しているが。

詳細

 獣の姿で生まれ、長じるにつれて人の形を得る種族、ヒュネーレイの出自の騎士。ヒュネーレイ=ヴァレンの家系は代々狼の姿を持ち、ディエリスもまた例外ではない。ヒトよりも僅かに寿命の短い種族ではあるが、未だに協会の第一線から退く気はないらしい。相方は黒服のエクサで、協会の所属年数は比較的短い方だがそれでも中堅の部類に入る。エクサの待機命令が解けたことで長期任務から帰還した。

 戦闘においては獣の姿は封じているようだが、本来は獣の姿の方が過ごしやすいらしく、任務の少ない閑散期には随従、騎獣であるツィアと共に協会敷地内の日当りの良い場所で丸くなっている姿が見受けられる。
 だが狼の姿の時に撫でられたり、毛並みを梳かれたりされるのはあまり歓迎出来ないらしく、白黒達がそれを狙って櫛や何かを持って来るのを見ればあからさまに距離を取る。曰く「三十六の野郎だという事を忘れてるんじゃないか」という事だが、だが粘られれば諦めるあたり毛並みを整えられるそれを嫌っているわけではないらしい。

 扱う剣は他の騎士達と同じような長剣に加えて、片刃に反りのある両手剣である東方由来の刀を扱う。後者は一族に伝わるものだが、故に異端ともされ騎士階梯を享ける事自体にも苦労している。最前線の騎士にしては階梯が十二と低く止まっているのも、扱う剣に騎士に正統とされないものが含まれているからである。

 種族特性が狼の為か、肉の生食もそれなりに好みらしい。協会に居る間は赤狼が厨房の窓から顔を覗かせている光景も時折見える。

 
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