「フィレンス、もうそろそろ観念したらどうですか」
間近の黒服どころか、離れて様子を窺っていた白服までもが微妙な空気を纏っている中、妙に楽しげにフェルが言う。フィレンスは眉根を寄せた。
「……だいたい予想がつくが一応聞いておこう、何をだ?」
「猫被るの」
さらりとしたフェルのその言葉に、言われたフィレンスは容赦なくその頭を殴った。
重い音、頭を抱えて悶絶したフェルに黒服たちが目を剥く。
「お、おま、フィレンス!?」
「大丈夫だ、こいつは打たれ強いから」
なんて事を、という驚愕の声にフィレンスはこともなげにそう返し、背後から襲いかかった拳を見もせずに避ける。フェルが涙目でそのフィレンスを睨みつけるが、しかしフィレンスはそれを一瞥し呆れたように息をついた。
「これくらい避けられなくてどうする。最近体動かしてないだろ?」
「それ以前にやらなきゃいけない事が山積みだったんですよ、あなたみたいに拝樹の試験終わってから白服まで三日しかかからなかったとかいう化物じみた芸当私には無理ですからね! せめて平手にとどめておくとか、多少の思いやりさえもどこかに投げ捨てて来たんですか!?」
「じゃあ平手で」
ばし、ともう一度フェルの頭を叩くフィレンスとやはり避けられなかったフェルが痛い、と声を上げる。クロウィルがそれを見て笑った。
「はは、フィレンスに勝てるわけないんだから、挑戦するだけ無駄だって、フェル」
「だって!」
殴られたそこを押さえてフェルは言い返そうとして、しかし言葉が続かない。クロウィルはそのフェルに遠い目をしてみせた。
「諦めろって、な? フィレンスも虐めるのやめとけよ」
「虐めてるんじゃない、弄ってるんだ。要は遊び、戯れ程度。見逃せ」
「思いっきり被害者と加害者なんですけど!?」
「気のせいだ気のせい。気にしたら負けという言葉を知ってるか?」
それを聞いたフェルは瞬間的に後悔した。自分の言葉のせいでフィレンスの化けの皮が微妙に剥がれかかっている。そう思いながらもここで引くのはなんだか癪なので目を細めて言った。
「……時々貴女の性格のどれが本物なのか非常に疑問に思いますね」
「その時々だろう。根底にあるのはどうやら同じもののようだが」
まるで他人事のように言って、フィレンスはわざとらしく視線を虚空に投げる。フェルは何かを言いかけ、しかしとどまった。胸中に渦巻くものを溜め息とともに深く深く吐き出す。
椅子に腰掛け、その様子をただ楽しげに眺めていたクロウィルに、白服の一人がこそこそと囁きかけた。
「おい、クロウィル……」
「何だ?」
「お前、護衛師団だろ? いいのか、あの……」
良いながら彼、カルヴァスはフィレンスを見やる。クロウィルはそれを言われて、そしてとてつもなく微妙な顔をした。
所属者たちは、基本的に善良だ。フィレンスのあれは本人の言う通り戯れ程度だが、そう見えない事もない、かもしれない。
「……さてな、本人に聞いてみるか」
「は?」
カルヴァスが聞き返すのには取り合わず、クロウィルは喧々囂々と皮肉を交えながら言い合いを続けている二人に視線を向ける。頃合いを見計らって、そしてその片方に声をかけた。
「おい、フィレンス」
「何か用か、外野」
「お前、怪しまれてるぞ、主に善良な所属者に」
言われてフィレンスはクロウィルを見、眉根を寄せた。ぎょっとした白服たちをざっと見渡して、そして彼女は口元に手を当てる。盲点だったと言わんばかりに呟いた。
「そうか、その手もあったか……」
「何の手ですか」
とっさに聞き返したフェルのそれには何の反応も返さず、フィレンスは再びクロウィルを見た。息をつき、口を開く。
「まあ仮にそうだったとしても、その時は藍色……護衛師団が総力を挙げて私を殺しにくるんだろう? 私は勝てる可能性のない策には乗らない事にしている、勝てる可能性の方が高いのなら別だが」
「お前な……俺の立場考えてくれよ……」
「安心しろ、私の立ち位置の方が微妙だ」
表向きには、フェルの護衛の隊長はクロウィルと言う事になっている、白服たちもそれを信じている。だが実際にはその席にあるのはフィレンスだ、それを隠しているのは敵を油断、あるいは撹乱させるため。しかしそのためとは言っても、今のフィレンスはどっち付かずな場所にいる。
「藍色の長に連なる騎士とただの協会の白服では実力の差に開きがあり過ぎて勝負にもならないだろうしな。それに、法やら大綱やらに逆らうのには厭きた、今でさえ窮屈な思いをしているのにこれ以上自分の首を絞めて遊びたいほど自虐的でもない」
クロウィルが目を瞬く。その言葉に楽しげに笑って、そしてカルヴァスを見た。
「だってよ」
「いいのか、それで……」
「護衛師団としてはフィレンスを危険視はしていない、というかする必要がない」
横で聞いていたフェルがその言葉に小さく笑う。フィレンスは明後日の方向を見たままで特にこれと言った反応も返さない。それを見たクロウィルは更に続けた。
「なんたってフェルとは十年以上付き合いのある奴だし、まあ万一フィレンスがとんでもない行動を起こせば俺達が全力で排除する事になるけどな」
「……十年以上? そんなに前から付き合いあったのか、二人」
セオラスが口を挟む。フィレンスは肩をすくめるだけで、フェルはくす、と笑った。
「私が『キレナシシャスの紫銀』になる、本当にちょっと前に会ったんですよ、クロウィルと一緒に。クロウィルは師団の関係、フィレンスは……」
「親の関係でな」
言い淀んだフェルの言葉を継ぎ、フィレンスが言う。
「王宮に行ったら歳が近いって理由で紫旗師団に引っ張られていきなり子守りさせられた。十一年前……私がまだ八歳の時だな、たしか」
「王宮って……士官もしてないのに、どうして」
フィレンスは答えない。かわりに口を開いたのはクロウィルだった。
「そこでさっきのに話が戻るんだけど。フィレンスの生家であるアイラーン家は四大公爵家の筆頭、当主だけではなく一族全てが国に忠誠を誓った名高き騎士の一族だ。戒律や制約、誓約や信念を第一とする公爵令嬢が裏切る可能性は低い」
え、と言う声が談話室に落ちる。フィレンスは溜め息をついてクロウィルを見やった。
「お前な……余計な事まで言うな」
「真実をありのままに全て言ったつもりだけど。どこが余計だって?」
「公爵家は良い、だが『令嬢』は要らん。公爵家に生まれて屋敷の奥に収まらずに剣を選んだ女を『令嬢』と呼ぶのに対して抵抗はないのか?」
「さあ、一番身近にいた貴族がそれだったからな。他の『令嬢』が先ならどうかは分からないけど。否定したいのか?」
「別に女である事を否定したいわけではない。だがこの状況、どうしてくれる」
言ったフィレンスがその場を見渡す。先程フィレンスが女であるという事実を再確認させられた面々は、再び襲いかかった衝撃に一時的に思考回路が凍結している様子で、一番回復が早かったのはやはりセオラスだった。
「……令、嬢……?」
「夢を壊して悪かったな」
セオラスの呆然とした呟きに、フィレンスは全く悪びれずに言い放つ。フェルはそれを聞いてにやにやと笑った。
「でもフィレンス、ちゃんと令嬢らしくしてれば『令嬢』に見えるのに」
「外面が良いだけだな。寄ってくるのは公爵家と繋がりを得たい貴族の子弟だけだ、面倒すぎる。大体、どうして貴族の女に生まれたからってあんなに窮屈な服着て生活しなければならないのか、私には理解できない」
「別に窮屈とも思ってないくせに。気恥ずかしいだけでしょう?」
「……さあな」
適当に言ってフェルの追及を逃れ、フィレンスは溜め息をつく。
「まあ、私よりもよほど高位の貴族、王族もここにいるわけだがな。リジェヴァンティ公フェルリナード・ラツェル・シャスティル=キレナシシャス様?」
「そうですねぇ、ラシエナ・シュオリス・リジェル・ディア=アイラーン嬢」
紫銀・フェルリナード=アイクス。神の寵愛を一身に受ける『愛娘』であり神に仕える神官たちの総括であり、彼等の出家以前の領地を治める大公。
「私の素性というか身分というか、結構知られてませんよね。紫銀ってことばっかりが先走っちゃってる事も多いですし、一応、領主なんですけども」
そういえばそうだった、という顔をしている面々を見て言いながら、フェルはクロウィルの座っている椅子のひじ掛けに寄りかかる。クロウィルはそれを聞いて苦笑した。
「仕方がないって言えばそうだけどな。肩書き主義の奴も世間には多いし」
手を伸ばした彼が銀の髪を梳る。されるがままになりながら、フェルは肩をすくめた。素性も何も、実際に聞かれると自分自身記憶がないのだから困るのだが。
肩書き、『紫銀』が先走っているのは事実だ。神に唯一触れる事のできる存在、それを崇高なものとしてその素性を探ろうとする者自体が少ない。
銀の髪と紫の瞳の少女。他よりも多少強い魔法の力を持つ孤児。記憶を持たずキレナシシャスという国家に擁された子供。
それがフェルリナード=アイクスだと、フェル自身がそう思っていても周りはそれを許さない。紫銀、神と。国の安泰の象徴であり守護の象徴。キレナシシャスに保護されたばかりの頃は王宮の建物から出る事すらできず、今こうして蒼樹にいることも宰相をはじめ多くの大臣の猛反対を無視しているだけ。もし女王が彼等の意見に頷けばすぐさま強制的に王宮に連れ戻されるだろう。
今はまだ良い。今上陛下は紫銀についての事をほとんどフェル自身に任せているし、極力王家が紫銀に関与しないようにとしている。しかしその王家に次ぐ権力を持つ神殿はと言えば、まさに正反対――手放すまいと様々な場所に網を張り巡らせて、かかればすぐにでも連れ戻す気だろう。思って、フェルは溜め息をついた。
紫銀は神が存在しなければ成り立たない生き物だ。神がいなければ邪の銀と聖の紫を両方持つ者として迫害を受けるだろう。瞳を隠して街を歩けば避けられ、それなのに瞳を見せれば掌を返される。銀髪と蒼い瞳に産まれた者は殺されても文句は言えない世界で、瞳の色がそれよりも多少赤みを帯びていただけで一国の王と同等に扱われる。
「……反乱、起こすのも楽しそうですよね……」
小さく呟く。聞き取れなかったのかクロウィルが視線を向けて来たが、フェルは頭を振ってなんでもないと仕草で表す。
紫銀は幸せなのか、幸せだったのだろうかと、そう一番最初に疑問に思ったのはいつだったか。過去消えていった紫銀達、彼らがどのように思ったのかと。
「……フェル?」
クロウィルが声をかけてくる。フェルは苦笑した。暗い顔をすれば心配される、してくれる事自体は嬉しいがそのせいで周りに心労をかけたくは無かった。だから何でも無いような顔で彼を見た。
「何でもないです、ちょっと考え事を」
「そうか?」
「そうです。……さて、じゃあフィレンスが絡まれてるのを良い事にちょっと逃げ出しましょうか」
言いながらフィレンスの方を見てみれば、彼女は変に話に首をつっこんだ為に黒服達の追究に付き合わされている。クロウィルが横目でそれを見て、そしてフィレンスの注意がそれている事を素早く確認して手を伸ばした。
腕を掴み、強く引き寄せる。バランスを崩して倒れかけた身体を受け止めて、クロウィルはフェルの耳元に低く囁きを落とした。
「気をつけろよ」
「――ッ!!」
フェルの顔が瞬時に朱に染まる。即座にその腕を振り払って逃げ彼を見れば、やけにあっさりとフェルを解放したクロウィルはにやりと笑った。
「無防備」
そう口だけを動かして言って、彼は足を組み肘掛けに頬杖をつき勝ち誇ったような笑みを浮かべた。フェルは灰色の袖で顔の半分を隠しながら、しかしその途中で赤い顔を隠す事を断念し代わりに彼に詰め寄って小声で怒号を上げた。
「っ、この、常春! 頭に花生やしてそのまま養分吸われて死んで下さい!」
「魔法使いからそんな非現実的な暴言が聞けるとは。なんだ、照れてるのか?」
「照れてなんかないです!」
呆れと感心の入り交じった声に言い返し、フェルはずっと放置したままだった黒い服を掴んで扉を潜り、談話室から廊下へと出る。途端冷えた空気に身体を震わせ、そうしながら閉じた扉に寄りかかる。
寄りかかりながら、自分の頬に触れる。触れたそこが熱いと言う事を再確認して更に熱くなるのが分かった。フェルはぱしぱしと自分の頬を叩く。赤いのは叩いたせいだ、たぶん、きっと。
最近ひどい。何がひどいって色々とひどい。主にこういう事が多すぎる。クロウィルも、何故他の女性には見向きもしないのに自分ばかり、と、そう思いながらフェルはその場を離れて歩き始めた。
「……逃亡しただと?」
ヴァルディアが眉根を寄せる。それを見ながら、ラカナクは藍色のクロークを揺らして答えた。
「ちょっと用があってな、さっき俺たちが顔見に行ったらいなかった。逃げたのは一人だけみたいだけどな」
「協会の管轄下で勝手に動いてもらっては困る」
「それができんのが護衛師団。で、万が一と言うよりかなりの可能性でこっちの問題に首突っ込んでくるだろうし、そうなったらこっちで処理する、と、俺たちの隊長から」
「……何故隊長本人から伝えない?」
「作戦中だから極力藍色で動きたく無い。あの人は白服でその話はしないって律儀に決めてる人だからな。まだ蒼樹の人間に対して明かしてもいないし」
ヴァルディアはそれを聞いて溜め息をついた。いくら何を聞こうとも核が見えない。
護衛師団は基本的に排他を好む。他を信用すればするほど問題が増えていく場所だからだろう、内の結束は堅いが外へは自分達からは干渉も何もしない。関わる事がなければその藍色を見る事も一生ないだろう。
その護衛師団の一員は、ヴァルディアのその様子を見て肩をすくめてみせた。
「まあ、いざとなったら本人が現れるだろうし、文句はその時本人に言って欲しい」
「……フェルを囮にして、それであいつが死ぬ可能性は?」
ヴァルディアが静かに言う。対する藍色はそれを聞いて、そして眼を細めた。嘲るような笑みを隠しもせず、彼はゆっくりと言い放つ。
「……妙にフェルの事気にするんだな、蒼樹の長官。俺たちにとってフェルは大事な仲間であり親友だが、あんたにとってはただの手駒だろ? 指し手が駒を出し渋るのは、さてどんな理由があるのやら」
言ったその彼はそのまま踵を返し、そして姿が薄れて消える。ヴァルディアは何度目か深く溜め息をついた。そのやり取りを横で見守るだけだったもう一人、こちらも藍色の衣裳を身に纏った女性が軽く頭を下げる。
「ご無礼を。頭に血が昇っているようで」
「いや、いい。紫銀を駒として使っているのは、ある意味事実だからな……」
批難はされるだろうと思っていた、それが予想よりも少し早かっただけだ。そう思ってヴァルディアはその女性を見やる。騎士のようにクロークを羽織ってはいるが藍色の制服自体は裾が長く、剣を携えていない事から恐らくは魔法使い。
癖になりつつある人間観察を手早く済ませて、彼は眼を閉じた。ゆっくりと息を吐き、不意に脳裏に浮かんだ光景を、ただ見送る。
「……ヴァルディア様?」
何も言わないその様子を訝しむ声が聞こえて、ヴァルディアはゆっくりと瞼を持ち上げた。紫旗師団の彼女を見て、そして思い出したように言う。
「フェルの記憶は、少しずつでも戻っているのか?」
唐突なその問いに、しかしその人は戸惑いながらも頭を振った。
「片鱗すら……夢に見たという事も聞きません。魔法治療も全く効果がありませんでした。何故実の親が、兄妹でも親族でも、そのいずれも現れないのか、それが一番の疑念ではありますが……」
「言い出せない理由があるか、殺されたか、か」
女性は何も言わない。恐らくはそういう事だと、紫旗師団もそう考えているのだろう。
ヴァルディアは再び眼を伏せる。生まれ持った色や類い稀なる出生、そのために狙われる者は後を絶たない。そういった人間を売り買いする組織も当然のように存在し、金や紫を持つ人間や希少種族を狙う輩は、標的とした人間の周囲には容赦も何もなかった。
「……そう言えば、長官殿も狙われた事があるとか」
「金の髪と瞳、その両方が揃う事は稀だそうだ。だからどうしたと言いたいが……大金を積んだ馬鹿がいたようでな」
溜め息をつく。そして彼女が思っているだろう事に想像がついて、眼を閉じたまま苦笑を浮かべた。
「残念ながら、私の両親は天寿を全うしているし兄妹も迷惑すぎる元気さで周りを振り回して遊んでいる。親族もやけに長生きしているし、別に私が素性を隠して長官をやっているのは、家族が殺されたからではない」
「そうでしたか。てっきり、長官殿にも無力であった時があったのかと」
「親族郎党を皆殺しにされて何もできなかった、と? もしそうなら、後悔するよりも早くやるべき事があるだろう、……ここにいるのも、やらなければならない事があるからだが」
「……饒舌ですね。私に、他人にそれを言ってしまって良いのですか?」
「これを知った所で、たとえ紫旗師団だろうと私の素性は洗い出す事はできない。……知りたいか」
「気には、なりますが」
「そうか、残念だったな」
言われて、今度は女性が溜め息をつく。それにやはり苦笑を返して、ヴァルディアは言った。
「……昔話くらいならしてやるが?」
言うと、彼女は少し迷うような素振りをみせ、しかしすぐに近くの椅子に腰を下ろす。それを眼を閉じたまま気配だけで感じ取ったヴァルディアは、口元に薄く笑みを浮かべた。
「魔法使いなら聞いた事くらいはあるだろう、スザナの一族の話だ」
それを聞いて、女性は眉根を寄せる。眼を開けたヴァルディアを見て、そして疑念を口にした。
「それは……既に滅んだのでは」
『スザナ』。とうの昔に存在が消えたとされる、伝説の一族。太古の昔に、世界に希望をもたらすと言われた血族。優秀な剣士や騎士、魔法使い、そしてなによりも、どの種族よりも多く『紫銀』を輩出し世に放った人間達。だから、彼らはこう呼ばれた。
――神々の末裔。神と人とが断絶されたこの世界の、指導者と。
「スザナは滅んだとも、まだどことも知れない遠くの地で生きているとも言われている。そのスザナの、『最初』だ。創世記から派生する血族の歴史……」
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