時計を、と思っても自分でそうするには少し腕が重い。呼吸する息は上がったまま治まらない。サシェルがシェラエ、と呼んで、顔は前へと向けたまま声だけを後ろに向けた。
「一度、退いた方が良い、かな」
「体力優先で! 私たちはまだ大丈夫だけど、前線のがきついのは分かってるから!」
「じゃあ一旦休憩挟みたいでーす班長ー!」
 便乗するようにクライアが言う。同時に『兌活』、翼のような両腕で覆い被さるように迫ってくるそれを上段から振り落とした剣で雪面まで断ち切った。たちまちに色を失って消えていく異形にはもう眼を向けることもせずに次、と構えた時には杖を手にした班長の指示があった。
「じゃあとりあえず目の前の三体倒しといて! ヤール、タヴィアと一緒に後ろ警戒してて!」
「了解、撤退路探してくれ」
「北に向いたら結界の外、南を向いたら白黒……!」
 言いながら魔法使いがローブの中から取り出した小さな円盤、二つの磁針は、取り出してすぐにはかたかたと揺れて示す先は定まらない。気が急くのを抑えて赤が北を示すのを待って、それからもう一つの針が赤に重なった。即座に叫ぶ。
「北!」
「よーし逃げるぞー!」
 言って飛びかかってくる『結花』を真横に切り払って班長の杖が差す方向に身体を向ける。倒さなくて良い、道を塞ぐものだけ除けられれば良い。思う間にちらと見上げた空には二重の膜。二つの結界を越えなければ『異種』は止まることなく湧き続けるだろう、白金がいるのだから。越えても無事かはわからない、ここは結界を作って『異種』を封じ込めた場所であって、確かに数は多いとはいえ、結界の外に『異種』がいないわけでもないのだ。
「一層の北担当ってどこだっけ、四班?」
「四!」
「なら突っ切っても平気だな、シェラエ中央!」
「はいはい! タヴィア、無理ない速度で走るからついて来て!」
「言われなくてもついてく以外ないだろ」
 班長の声に応える一人だけは苦笑を浮かべている。無理をさせてくれないだけだろ、とは内心に呟くだけ、だから一旦の撤退の意味も本当のところは疲労ではないだろうとも分かっている。
 生きて帰ること。教授も学長も言っていた、だがそれよりも強いのは五人で約束した同じ言葉。
「ほんっと移動しにくいなここ……!」
「枝、落としたりしたら、駄目かな」
「刃が負けたりしそうじゃね?」
「刺さって抜けないとかは、あるかも」
「じゃあやめとこうぜ」
「そうだね」
 言い合いながら、クライアとサシェルがまっすぐの経路を辿って、邪魔になる『異種』だけを斬り払っていく。邪魔さえされなければ良いと進むそれに付いて離れずに進む。後ろで雪の落ちる音、枝のしなる音、それ以外にもいくつかとは勘定しながら、振り返りはしなかった。



「今んところ領空侵犯……領域侵犯? するやつは見てねえな。そっちは?」
「こっちも特に結界の反応も痕跡も無し。あと案外小物ばっかりで退屈」
「……結構派手好きだよなお前?」
「護衛対象がいない騎士ほど鬱憤溜め込んでるやつもいないだろ」
 騎士は時計回り、魔導師は逆時計回りに、同じような速度で、と言い交わして離れて、三回目の合流である。三層、半径は六〇〇メートル。その半分ごとに現状の情報共有。といっても何もないんだよな、と、クロウィルは周囲に眼をやる。
「思った以上に緩衝地帯だな三層。低位がいなければ中位もいない、高低位、ってのも微妙な言い方だけど」
「案外四層のが一番密度高い気がするぞ俺。五層は高位と超高位だろ、中位以上のそれ以外って四層にいる気がするんだよなぁ」
「エクサとディエリスと、フェルとフィレンスだし、そんな変なこともしてないだろうけど殲滅は早めた方が良いかもな。三層の結界解けてもそのまま二層に加わる必要ないだろうし」
「あー、だな。じゃあそんな感じで」
「了解」
 言って、そのままそれぞれの正面に向かって歩き始める。肩から背に吊った大剣が枝に引っかからないように押さえながら、左手には長剣を抜いたままやれやれと思いながら雪を踏む。こういう場所に長身は何の役にも立たないと、枝を潜るのにも腰までかがめて葉が頭にぶつかるのは押さえる手が足りないのでそのまま。枝に降り積もった雪も降ってくるし、と忌々しく思って濃緑の合間に空を見上げて、そうして眉根を寄せた。
「……降って来たのか」
 蒼樹の街から北へ。北上すると言っても一直線にではない。周囲に監視哨があり、居住区のない場所など限られすぎている。選べるのであればこんなにも国境線に近い深い森が選択されることもなかっただろう。
 北には紫樹、防波堤と砦で出来た要塞の街。その頭上を吹き込んで来た冷たい水氣の豊富な風は、西の山脈に当たって氷氣に変わる。そのまま風が氷を含んで乗り越えるには山脈が高く険しく、故にキレナシシャスの西には重く厚い雪雲が滞留する。
 麓ともなれば雪の降らない日の方が少ない、そこから距離にしても人の足で三日ほど。和らいだとしても、一度に降る量が少し減る程度。
 ――面倒なことになる、冬の雪は人の気を逸らせる。逸る気持ちは何も雪を越えるための備えに対するそれだけではない。体温が落ちれば無理が出る。魔導師はともかく、騎士には。そして剣士たちには。
「……精霊眼があればもっと楽なんだがな」
 愚痴るように言いながら、逆手に柄を握った左手で枝を押しのけながら進んでいく。



 轟音、響いたそれが遠くに聞こえて思わず顔を上げる。空気が細かく揺さぶられるのには落雪があちこちで起こる音、頭上のそれは鋼が翼で防いで受け流してくれた。
「っと、ありがとコウ」
『構わない。……色々、試せて良い、な、今日は』
「羽そんな大きくなるんだねえ」
 鋼の身体は全体として大小好きな大きさに成ることができる、とは、コウを知る人間には知れたことだったが、どうやら尾だけ、翼だけという変化もできるようだと、小さな青火をちらつかせながら翼を元の大きさへと戻しているコウを見上げる。鋼は枝の上、魔導師はその直下。フェルは、白服の傍に棒立ちのまま、音がしたその方向を見つめたまま眉根を寄せていた。
「フェル、どうかした?」
「……今の、長官の魔法です、五層……」
「……わかった、早く片付けて応援行くよ」
「はい」
 シェリンとフィオナの二人が気付いてくれていれば良い。魔法適応型ならその方が楽だ。物理適応型であるなら、それこそ工学師がいて苦戦などあり得ない。
「高位あんまり見ないね。連戦じゃない上に各個撃破だから相当楽できて良いは良いんだけど。隠れてる?」
「かもしれないです。これだけの人数の魔導師がいて、しかも竜までいたら、出て来たくても出てこれないかもしれませんし」
『俺は、どうなんだろうな……あまり、竜らしくは、振舞ってない、つもり、なんだが』
「『異種』から見てどう見えるか、ですから。そこはあまり気にしなくても構いませんよ」
『わかった』
 それこそ自分も紫銀なのだから、と、左手に杖を握りしめて足元の雪を一度強く踏みしめる。途端氷同士が擦れる音がして、雪の下からくぐもった鳴き声が無数に上がるのが聞こえた。フィレンスが長剣を鞘に戻しながら眉根を寄せる。
「……なんかあれ、虫寄せの」
「砂糖水になった覚えはないです。……下から来るのが多いですね、やっぱり」
「飛翔型見ないね。地上型も五種程度。今のところ見かけて倒した高位が、『霜座』と『確宴』と『観雷』」
「加えて、『影下』と『紅縹』ですね。高位五種ってことはこれが通常任務だったら報酬すごいことなりません?」
「あれ、この任務の報酬額見てない?」
 風を斬る音。少し屈んで首を狙ったそれを避けて、そのまま抜いた剣が突撃しようとした中位を真正面から二つに引き裂く。自分の方に飛んで来た片方を、返り血を浴びないように一歩動いて避けながら、白い手袋や袖、クロークが赤く染まっているのを見て、それが彼女自身の血ではないことを確認してから、眉根を寄せた。
「……見た覚えないです、段階と手順と配置と地形図くらいしか眼を通してない……」
 杖を構える。後ろ、幹を巻き込んで身体に巻きつこうとする黒い触手にはその杖だけを手放して与えてやって、距離を取りながら指を鳴らせば軽い高い音を立てて杖が破裂して触手を千々に引き裂いた。
「というか普段から報酬額あんまり気にしてないんですけど」
「四五〇リフ。各個人」
「……えっ!?」
「四五〇リフ。各個人に。確定で」
 キレナシシャスの一般家庭、三世代で三人子供がいる家庭の平均的な年収は六〇〇リフだと言われている、それだけあれば十分に安定した暮らしを送ることができる、というのを、神殿の帳簿を眺めている時にレゼリスが言っていた気がする。ずるりと雪の上を這い、樹の陰から覗く蜘蛛のような軟体、高位『異種』である『歪乱』を、久しぶりに見たなと思いながら杖を手に呼び戻した。
「……ちなみにいつものは?」
「いつもの討伐任務、中位以上で一〇〇は確実、巡回任務だと三十まで落ちるかな。あと査定合格の場合は特別支給で、騎士の場合三〇〇上乗せ貰ったけど」
 伸びて来た触手を刀身で弾いて返す刃で断ち切りながら、じりじりと下がって距離を取る。『歪乱』の触手が飲み込んだ一本の樹がたちまちに腐って乾いて砂と変わっていくのを、左手で口元を押さえながら眉根を寄せて見つめる。触手をいくら斬ろうが燃やそうが意味はない、本体は黒い靄に隠された中で光る両目、その奥に核が。
「……相変わらず趣味悪い『異種』」
「趣味良い『異種』なんて居ませんよ」
『……面目ない』
「竜は別。別格だから気にしない」
『いや、でも、……なんだか、申し訳ない。こいつは、”コンツェルツェ”から、成り易い、んだが』
 竜がその魔法の名を口にした瞬間、ゆっくりと伸ばされていた触手が一様に動きを止めた。疑念を浮かべながらも構えを崩さなかったのは騎士で、好機と動いたのは魔導師だった。
「『樹々の静寂湖海の虚船、”グランフィカ”率いる”ファスィス”の宴”コディア・ラス・フェスィス”!』」
 浮かんだ陣は二重、砂と変わった樹の破片から芽吹いた一つが、瞬く間に黒い雲のような靄を細い枝で包み込む。隙間から伸びた触手が枝を引きちぎろうとするのは他の枝がその上からも包み込んで、黒い靄だけが隙間から漏れ出でながら、枝が内へ内へと潜り込んで行く。少しの間もなくガラス細工の割れるような音がして、球を抱いたような空洞を残した細い幹が絡まり合う樹だけが残った。駆け寄ったフェルがその枝の一つに触れる。眼を伏せる。
 ――寝んで、無理に起こしてしまったから。
 応えるような声がかすかに聞こえて、その後には無音。森の精霊は全で個を成す、一部分、一つの樹の精霊を呼び覚ましてしまえば森全体が目覚めてしまう。木の精霊に冬は酷な季節だ、時折気にせず飛び回る精霊もいないではないが、この森にはその姿は見えない。
 ぱん、と、手を打つような音がして腕に巻いた細帯に揺れる魔石の一つが砕ける。残りは九つ、予備に手をつけずにこの調子なら良いと振り返って、見えた表情には苦笑した。
「大丈夫です、用意しておいた魔法使ってるだけなので、魔力は全然削れてませんよ」
「本当に? 冬に木の魔法用意しておくって相当難関な気がするんだけど」
「最近作って置いたんじゃなくて、黒服は大概空き時間とかにこういうの仕込んでおくんですよ」
 言いながら腕に巻きつけた細帯を見せる。金具で魔石を繋いだ組紐、魔石は様々な色が揺れていて、同じようなものが腰袋に詰め込まれている。
「二十四時間継戦って聞いたら流石に色々仕込みますし、今まで仕込んで溜め込んでたものも使いますよ」
「そういうもの?」
「ですよ? フィレンスも魔石使えば良いのに」
「調合って何やってるのか全然わかんないんだよなぁ……」
「教えましょうか?」
 頭上から降って来る氷の刃は簡易結界で防いでしまえばただの氷の欠片に砕ける。それを氣で捉えて掴んで飛んで来た方向へと飛ばし返せば、氷の鳥の姿をしたそれが遠くの空で落ちて行くのが見えた。片目でそれを確認して、フィレンスは腕組みする。
「……さっきから気になってたんだけど、なんで氷属性のを氷で倒せるの」
「同じ属性同士の勝負だと強い方が必ず勝つだけです、相手の力を測って倍以上にしないとなので瞬発力が無いと難しいってだけで」
「あーだからさっきから氷ばっかり使ってるんだ……ほとんど無尽蔵に使えるからって……」
「火はあんまり使いたくないんですよね。補充ができないのが一番の理由ですけど」
「二番目は?」
「火で溶けた雪が即座に凍って滑るじゃないですか」
 フィレンスは足元を見やる。アミュレットのおかげで足が雪に沈むことはない、多少足跡が残る程度。その雪面から今まさに顔を出した透き通った蜥蜴が、ちろちろと舌を出し仕舞いを繰り返しながらまた雪の中に潜っていく。
「……今のは精霊だよね」
「ですね、精霊です」
「精霊関係で質問があるんだけど」
「あなたの周りに好きでくっついてる火の精霊が私の頼みを聞いてくれるかどうかわからないので却下です」
 息を継ぐ前に言い切られてフィレンスは横髪を押さえながら溜息を吐き出した。白い息が即座に溶け消えていくのを、それから眼を離してフェルは後ろ手に指を組んだ。
「あなたがその精霊たちを説得してくれれば話は別ですけど」
 言ってからちらと横眼を向ける。蜻蛉の姿の精霊に人差し指を差し出したフィレンスは、そこに羽を休めた精霊を目の前に強く眉根を寄せていた。意思疎通といっても、という顔に小さく笑う。
「いきなりは無理ですよ、あなた最近まで自分の周りに精霊がずっといたことすら知らなかったんですから、精霊たちもそういうものだって思ってるみたいですし」
「精霊眼って便利なのね……」
「たまーに眩しすぎて見えなくなる人とかいますけどね」
 長官とか。あの人は精霊に好かれすぎている節がある。自分が言えたことではないかもしれないがと、付けた覚えのない飾り紐が垂れ刺繍が施されてと絢爛となった黒いローブの飾り袖を見ながら思う。たぶん頭には何かしらが乗っているはずだ。思いながら足元の雪が盛り上がったのを見て即座にそこに踵を落とした。小さな悲鳴、雪を下へとかき分けて行くような微かな音がそれに続く。
 位が高くなるごとに中央に集まるように仕向けた結界の層。実際には結界の網目の広さを変えただけ、中央に進むごとに目は荒くなる。どんな大きな穴であっても通れなければ意味がない。大きなものを選別するには、網の目は相応に大きい方がいい。小さなものはすり抜けられるが、引っかかればそこで踏みとどまるしかないのだから。
 だからたまに、ものすごく低位なものも、紛れて来る。人間に歯向かうことを知らないような『異種』もいる、噛み付かれても挟まれるだけで別に特に痛くない、というものもいる。
「……よく生き残ってたね今の」
「相当運が良いんだと思います、ので、放置で」
 そういうものは、手を出さない。白黒の中では暗黙の了解だった。無害なら気にするな、という上司の言もあってか蒼樹は中位以下、特に害を為さない『異種』の討伐任務は受けないことになっている。中位『異種』でも、空腹なら暴れるが、満腹なら特に何もせず、野良犬かのごとく村人と戯れて立ち去っていく種もある。逆に何がどうであっても絶対に人間に襲いかかる種も存在するからこそ協会も成り立っていられるのだが。
「なんか気抜けるんだよねぇ、今みたいなの見ると」
「ああ……なんとなくは、そうですね。でもとりあえずああいうの以外は殲滅前提で」
「だね。五層で何かあったのかもしれないし……長官が暇だからって手を出した可能性もなくはないとは思うけど」
「……ありそう……」
 蒼樹の街を覆い尽くすあの結界も、今も変わらず残しているはずだ。普通の魔導師であれば五人がかりでなければ維持できないような巨大な結界を、今も維持する為に魔力を割いているはずだから、暇があっても余裕があるとは思えないのだが。だが、結界を維持したまま高位の広範魔法を使っていたのを思い返せば、可能ではあるんだろうな、とも思う。
「……一応急ぎましょうか」
「だね」
 言いながらゆっくり、東端からまた南へと足を向け始める。結界の中に居る『異種』は勝手に色に寄せられてくる。こちらから出向く必要もないかと思いながら空を仰いだ。
「……降って来ましたね」
 ――面倒なことになる。雪は空気中の氣を左右しすぎる。せめて屋内であれば影響の低減も望めたが。
「身体冷える前に何かしら来てくれると有難いねぇ……」
「ですね。何かあったら言ってください、一回退くくらいであれば大丈夫だと思いますし」
「だね、わかった。寒くなってきたら一回紅茶飲みに戻ろう」
「はーい」



「……何してるのかしら、ヴァルディア」
「暇潰し」
「面前にいきなり広範高位魔法が降って来た五層の面々に同情するわ」
「エーフェになら冗談だと通じる」
「逆にエーフェ以外に通じないのに暇潰しで魔力削るものではないわ、……と、貴方以外になら言えるのだけれど」
「だろ。幸いまだ負傷者も出ていない様子だしな」
「ええ、だから暇だっていうのは同意するけれど」
「……駄目か?」
「一言断りを入れてからなら良いわ。使い魔だっているでしょう?」
「分かった。なら次は四層に落とすか」
「…………」
「一言断ってからなら良いんだろ」
「……ええ、分かった、訂正するわね。霊化症起こしても一切処置はしないから覚悟してからやりなさい」
「……医術師」
「生憎療師ほど心の温かい人間ではないから。手加減はなさいな、長官がと思って安心だと油断した学生が痛い目を見るのは分かりきってるでしょうに」
「一時間経過して一人も脱落者がいない。案外長持ちしているな」
「……暇してるだけでしょう貴方、何も考えずにとりあえず広範魔法落とすなんて」
「遊ぶ相手が『異種』くらいしかいないのではな」
 拠点の結界の中は比較的暖かい。慣れた冷えに侵されつつある手指を一度強く握って、どこから取り出したのか木の椅子に腰掛けたクウェリスを見やった。
「行って良いか?」
「駄目よ」
 何度目かの会話。溜息を吐き出した長官も分かりきっているようで、ただ森の方向に顔を向け直して溜息を吐き出した。




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